読感– category –
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ゴッホの時代にタイムスリップ『たゆたえども沈まず』(原田マハ)
ゴッホの絵の好きな者にとっては、ワクワク・ドキドキしてから切なさが余韻として残る小説です。 1886年のパリから始まりますが、最初に登場するのは創作された人物、加納重吉です。彼は日本人美術商の林忠正の元で働こうとしてやってきた日本人の若者。実... -
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芭蕉の俳句人気投票『松尾芭蕉この一句』(有馬朗人・宇多喜代子監修 柳川彰治編者)
この本には現役俳人312名の投票による芭蕉の俳句のランキングとその句の鑑賞文が載っています。ランク付けの根拠は、 最も好きな俳句一句それ以外で好きな句を最多十句 として募集した作品の中から人気順に157句を選び、読者には最下位から読ませるように... -
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鎌倉でお悩み解決『鎌倉うずまき案内所』(青山美智子)
この小説は、ファンタジックなところのある不思議な物語です。読み終わってすぐにもう一度読み返したくなります。友人は最初から再読したそうですが、私は最後の話から読み返しました。 2019年から6年ずつ遡っていく6つの物語です。 毎回、主人公は異なり... -
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第6巻が感動的な『赤毛のアン』
『赤毛のアン』というと、第1巻のみを思い浮かべる方が多いのでは?実は、全8巻です。新潮文庫版では、お友達のことを書いた4巻と8巻を含めて10巻になっていますが。 私が第1巻と出会って夢中になったのは、中学3年生の時。11歳の孤児・アンが中年の兄...