人気作家のこれまでと日常生活エッセイ『図書室で暮らしたい』(辻村深月)

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図書館で暮らしたい

*私も図書室で暮らしたいほど本が好きでしたが、私の子ども時代からの愛読書はほとんど外国の作家の作品でした。辻村さんの愛読書は、ほとんど日本の作家の作品です。だからサイン会にも行けたのだなーと思いました。

辻村深月さんは、1980年に山梨県で生まれました。おじい様は桃・杏などを育てていました。おじい様が作業の休憩にポカリスエットを美味しそうに飲まれる姿にじ~んとしました。そのおじい様はぶどうの季節にはどさっと送ってきてくださいます。食べきれず、ジャムに煮て友人たちに配るという忙しくも贅沢な時間を過ごします。

富士山の見える場所に育ったので、富士山が世界文化遺産に登録されたことに実感がわきませんでした。外部からいらした方々は、富士山が見えると、「大きい」とか「すごい」ではなく、「富士山だ!」と言います。感動がじかに伝わってきます。

好きな作家のサイン会で、握手までしてもらって嬉しかったことでしょうし、同じ作家仲間になっての会話も嬉しそうに輝いています。

結婚式をした東京会館で、直木賞の授賞式もあって、會舘の方々に祝福されて、どんなにか幸せだったことでしょう。

生まれた坊ちゃんについての話も可愛く、孫のエピソードとだぶります。子どもはみんなアンパンマンが大好きですね。

*小学生の時から物語を書いていた辻村さん。成長して、優しい雰囲気でミステリアスなところもある小説を書き続けていて、凄いです。これからも魅力的な作品を書き続けていってください。最近は私も日本の作家さんたちの作品ばかり読んでいます。そして富士山が見えた日は、幸せな気持ちになります。

講談社
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