この小説は、ファンタジックなところのある不思議な物語です。読み終わってすぐにもう一度読み返したくなります。友人は最初から再読したそうですが、私は最後の話から読み返しました。
2019年から6年ずつ遡っていく6つの物語です。
毎回、主人公は異なりますが、その全編に登場する人物もいますし、数回登場する人もいます。その人物たちを確かめたくて、30年前の出発の物語から丁寧に読み返しました。
最初の年に高校生で登場した少年は、同人誌で活躍しています。彼は作家となり、登場する度に賞を得て活躍していきます。最後には人気作家となり、若者たちの憧れです。
共通するのは「うずまき案内所」です。ここはファンタジーですが、こんな案内所があったらいいなーと思ってしまいます。悩める人の話を聞いてくれて、困ったときの神頼みならぬうずまきキャンディをお土産にくれます。
鎌倉が舞台というのもぴったりです。小町通りを歩いていると、案内所に行けるでしょうか?
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