始まって丁度1ヶ月の美術展を予約して、行きました。2100円の入場料というのは、ずいぶん高いと思いますが、それだけ貴重な展示ということでしょう。
最初の部屋は「信仰とルネサンス」。聖書の中の話を題材にした15世紀の絵画です。
いきなり2枚の聖母子像が目に入りました。1枚はカルロ・クリウ“ェッリの絵。マリアも赤ん坊も下を向いて、なんだか悲しそう。もう1枚は、フラ・フィリッポ・リッピの絵。こちらは堂々としたマリアに、聖書(?)を持った赤子がじっとこちらを見つめています。どこに動いても目が合いました。赤子ながら凄いインパクトです。
2枚の絵はどちらも3連祭壇画の真ん中の絵だったそうです。揃った形で観たいです。
2番目の部屋は「絶対主義と啓蒙主義の時代」
17世紀は絶対君主の時代。けれど、絵画の表現法は、より人間的。着る物の材質も丁寧に描かれ、人々の表情も生き生きしています。
アンニーバレ・カラッチ「猫をからかう二人の子ども」は、日常生活の情景が描かれています。音楽を奏でている絵がけっこうありました。女性はリュートを奏でるのですね。
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」は年老いた占い師、若者、二人の女のバランスと表情がとても面白いです。
最後の「革命と人々のための芸術」の部屋に入ったら、ホッとしました。印象派の方々の絵が並んでいたので。
ターナーのヴェネチアの海の絵、クールベの海岸に打ち寄せられた舟。ルノアールの「ヒナギクを持つ少女」。モネの絵も2点ありました。「木馬に乗るジャン・モネ」と晩年の白内障を患ってからの「睡蓮」。どれも初めての絵でしたが、馴染みのある絵の続きのようでした。
出てきたら、日本の春の先駆けのような明るい光!平和に感謝しました。
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