お花見もできた『お墓参り』

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★すがも平和霊苑:4年前に逝った妹が眠っています。妹は独身の時期が長く、仕事をして好きなイタリア美術の研究にのめり込んで、成果を上げました。毎年、ごく親しかったお友達3人が一緒にお参りしてくれます。

桜は5分咲きで、古木の貫録を醸していました。染井吉野という名のとおり、江戸時代にここ染井の植木屋さんが見つけて、売り出しました。オオシマザクラとエドヒガンの雑種です。

お昼はお蕎麦屋さんで思い出話に花が咲きます。音楽が好きだったので、よく一緒にコンサートに行ったという女性は、どの音楽会も素晴らしくて楽しかったと懐かしみます。はっきりモノを言い合った女性は、会うと必ず腹の立つことを言って喜んでいた、とおかし気に言います。黒一点の男性は、幼稚園から小学校まで一緒だった大らかな人。50代で再会して、音楽の趣味が一緒で、しばしば飲みながら語り合ったと楽し気に語ります。

姉の私には反抗的で、親しくできなくて残念でした。でもお友達から様々なエピソードを聞くことで、気難しかった妹を少しずつ理解できるようになりました。こんなに良いお友達がいて幸せだったわね、と安堵しています。

★豪徳寺:実家の菩提寺です。お彼岸の中日は賑わっていました。この日は一人で行きましたが、お参りの人よりも観光客や外国人が大勢来ていました。お目当ては、招き猫のようです。久しぶりに覗きましたら、すごい量の招き猫が並んでいてびっくりしました。招き猫を買って備えると福が来るそうです。

実家のお墓にはもうお花がたくさん供えてありました。弟の家族がお参りしたのでしょう。長女の私よりも弟妹のほうが先に逝ってしまうなんて・・・、寂しいかぎりです。二人の分も命を頂いて、長生きしましょう。

子供を守ってくれるお地蔵様にお線香をあげて、孫たちのことをお願いしました。桜は七分咲き、お寺の建物にもよく似合っています。大勢の参拝者が笑顔で見上げていました。

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