懐かしい味『禅寺丸柿』

書評の記事には紹介のため広告リンクが含まれています。
禅寺丸top

今年は禅寺丸柿を手に入れられました。この柿は町中の八百屋さんでしか売っていないので、すぐに売り切れてしまいます。

小ぶりな実は、果肉に霜降りが入って種がたくさんあります。甘味は少なくてさっぱりしています。懐かしい味です。

私の実家は東京都世田谷区ですが、子供のころ道一本隔てたところに父方の祖母と伯父夫婦が住んでいました。その庭に大きな柿の木が2本ありました。秋になると、鈴なりに実をつけます。「K子ちゃんは登ってはいけませんよ。柿の木の枝はすぐに折れるからね」と厳しく言われていました。

休日に、父の3兄弟が木にはしごをかけて、収穫です。木箱に山盛り取れました。ご近所にも分け、お菓子のない時代、私たちのうれしいおやつになりました。

2015年10月15日。駅前の市民館で柳家小三治師匠の独演会がありました。舞台に出ていらした師匠は、開口一番「この時期にこちらへ伺うのは、とても嬉しいことです。なぜかって?禅寺丸柿を売っているからです。もうご馳走になってきましたよ」とニコニコ顔でおっしゃったので、大きな拍手が沸きました。師匠は東京の方、きっと子供のころから召し上がっていたのでしょう。

今日は青空の広がる暑いほどの日です。散歩がてら地元の王禅寺まで歩きました。境内に禅寺丸柿の原木があります。1214年、鎌倉時代に王禅寺山中で発見されたそうです。ここから種が日本各地へ運ばれたそうです。

古木になった木には、ちゃんと実がなっていました。

禅寺丸の木
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA