磨いたような青空の日、花好きな友人と小田急線・新松田へやってきました。駅の陸橋からど～んと富士山が見えて、歓声を上げます。ところが駅前は人の行列。平日を狙ったのに、同じ考えの人々がこんなにたくさん！JR松田駅前からバスが出ているというのに、そこも長蛇の列。「歩いてもたいしたことないですよ～」という呼び込みの小父さんの声に励まされて、歩くことにしました。
高速道路下のトンネルをくぐって緩い坂道を登っていきます。7分ほどで山の麓の入り口に着きました。先ほど買った300円の入場券を見せて、いよいよ階段の上りです。頭の上はもう濃いピンクの河津桜が満開！手すりにつかまって登りながら、必死のお花見です。ところどころで足を休めて写真を写します。地面を埋める菜の花も満開。丁度良い日でした。そこを狙ってきた人々がゾロゾロと列をなして行きます。私よりもかなり若い友人は軽々と登って、もうかなり先で手を振っています。
「富士山が隠れていくわー」と若い女性の集団ががっかりした声を発しました。駅ではあんなにくっきり見えていた富士山に薄グレーの雲が寄っていきます。どんどん頂上が隠れてしまいました。「やっぱり朝早くこないとね～」と嘆きの声。30分ほどで、ようやく頂上に着きました。
南の方を見晴らすと、海！その向こうに大島がくっきり見えます。そして手前では河津桜を愛でて笑顔の人々の顔顔顔。なんて平和で素敵な眺めでしょう。まだ元気で登ってこられて、心から感謝しました。
下りはすぐにバスに乗れて、あっという間に駅です。小さな空いているお店で、美味しいめんたいクリームパスタを食べながら、おしゃべりにも花が咲きました。
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