11月初め、文化村のザ・ミュージアムに「ポーラ美術館コレクション展」を見にいきました。私の好きな印象派の絵が多く、心和むひとときでした。
ルノアールの愛らしい少女、セザンヌのプロバンスの風景、モネの絵は6点もありました!でも額に収まった「睡蓮」の絵は、なんだか物足りないです。
もう20年も前になりますが、パリのオランジェリー美術館の「睡蓮の部屋」を訪ねました。楕円形の広い部屋は壁面全体が睡蓮の池で囲まれていました。朝から夕方までの刻々と変わる雲を映して明るいピンクから紫色へ。その中に浮かぶ睡蓮の花々がとても楽しげに見えました。水音が聞こえそうな、風のそよぎを感じそうな部屋に佇んだ夢のような時間でした。
その記憶があまりに鮮明で、額の中の睡蓮は小さく切り取られたように見えてしまいました。けれどもオランジェリーの部屋の思い出に浸れたのは楽しいことでした。
この展覧会で一番心に響いたのは、ピカソの「母子像」でした。力強く、愛に満ちていました。
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