2022年– date –
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読感
社長は大嵐に遭う『海が見える家 続編&続々編』(はらだみずき)
姉の宏美は、1つの部屋に凪子の流木オブジェや貝細工を置き、売り始めました。そして館山駅近くのスナックで働き始め、ついに都会へ戻って行ってしまいました。 1人になった文哉は、暮れから正月に体調を崩して寝込み、これからどうするか考えました。別荘... -
読感
好きなことをして暮らせ!『海が見える家』(はらだみずき)
緒方文哉は就職1ヶ月で会社を辞めます。ブラック企業だと気づいたので。その矢先に、見知らぬ男から電話で父の死を知らされます。 父は離婚してから、小2年の文哉と小5年の姉・宏美を育て上げ、2人が独立してから千葉・南房総に引っ越していました。2... -
好日
春めいてきて賑わっている「高尾山」
京王線に乗って用事を終えた帰りのお昼時、あまりのお天気に高尾山まで足を延ばしました。 日曜日の晴天!凄い人です。若者グループ、家族連れ、シニアの登山姿・・・。 私も10年前までは、季節ごとに登った山。麓の景色だけでも懐かしいです。ケーブルの乗り... -
見聞録
荒々しくなった『WEST SIDE STORY』(ウエスト・サイド・ストーリー)
若かった頃に観た傑作ミュージカル映画の、スティーブン・スピルバーグ監督による最新版です。 画面はいきなり高いビル群の壊しから入ります。灰色にすすけていく街・・・。 ニューヨークの道路一面で踊る男たち・・・そうだった、ジョージ・チャキリスが格好良... -
読感
楕円形のエッセイ集『聡乃学習(サトスナワチワザヲナラウ)』(小林聡美)
私はフィンランドで撮られた「かもめ食堂」を見て以来の聡美さんファンである。 その後テレビでは時折りお目に掛かるものの、エッセイを書いていらっしゃるとは知りませんでした。(迂闊っ!) 家庭画報で、フィンランド大使になられたとフィンランドを紹... -
読感
大阪弁で綴られる『渦』(大島真寿美)
ずっと以前にこの作家の『ピエタ』を読んだ時、ベネチアの雰囲気が色濃く出ていて、ベネチアに住んでいる方かと思ったほどでした。 『渦』は2019年に直木賞を受賞しています。 主人公の穗積まってしまいました。 以貫は彼に近松門左衛門の硯をもたせて京へ... -
好日
文化村の『ミロ展』&ランチ
ザ・ミュージアムでミロ展を観ました。ここはいつも静かです。 ミロの絵はいくつか知っていましたが、日本を訪れたことがあり、陶芸家と一緒に壺を焼き、絵も描いたとは知りませんでした。とても可愛い絵の描かれた花活けによい壺がありました。 詩人の瀧... -
好日
常備薬を二つ「麻黄附子細辛湯&ういろう」
雪は積もりませんでしたが、寒い日々です。私の常備薬を二つ、紹介します。 一つは、ぞくっと寒気がして鼻水が出た時の薬。「麻黄附子細辛湯」は、風邪の初期に効きます。以前はデパートの漢方薬局で買っていましたが、今は、毎月掛かる医院で処方してくれ... -
読感
それぞれの土地と人々が魅力『青空と逃げる』(辻村深月)
この人気作家の著作を読みたくて、あれこれ探していたら、私が行ったことのない土地の出てくるこの本に目が止まりました。 高知県の四万十川。 でも物語は旅などというのんきな話ではなく、主人公の早苗は、舞台俳優をしている夫が人気女優と一緒に乗った... -
読感
本の行商人たちについて調べた『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』(内田洋子)
著者は時事報道に携わるベネチア在住の方。資料を探しに訪れた路地奥の古書店で、店主とその父親から数代前までの祖先はモンテレッジォという山の上の村から古本の行商に出ていたと聞きます。 その町に行ってみたくなり、町の広報活動している中年男性と若...