私はフィンランドで撮られた「かもめ食堂」を見て以来の聡美さんファンである。
その後テレビでは時折りお目に掛かるものの、エッセイを書いていらっしゃるとは知りませんでした。(迂闊っ!)
家庭画報で、フィンランド大使になられたとフィンランドを紹介している画面は拝見しました。相変わらずすっきりしたいい女だなーと、嬉しかったです。
このエッセイ集は楽しいですし、考えさせられました。言葉や雰囲気が楕円形です。四角でも丸でもないです。
最初の“深夜なにがしと”は、私も覚えがあります。夜中にジジジジジっと音がして飛び起きる。手ぬぐいをぶんぶん振り回して、外へ出そうとするも見失う。翌朝、掃除機をかけようとしたら、死んだ虫を見つけました。それだけの話がとても丁寧に面白く書かれています。
1人暮らしの日々を考えるも、現在の猫と犬との暮らしに満足しています。写真やら着る物やらを片付けようとして、結局はまだしまったまま。私も写真の整理はできません。
電車でお化粧をする人には感心せず、電気製品にもすぐには飛びつきません。スポーツジムにもあまり気乗りせず、のんびり近場の体操教室へ。何だか私と似ています。
人にも動物にも植物にも優しくて、しっかりしているのに、温かさが滲み出ています。
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