-
好日
国立新美術館で観た『メトロポリタン美術館展』
始まって丁度1ヶ月の美術展を予約して、行きました。2100円の入場料というのは、ずいぶん高いと思いますが、それだけ貴重な展示ということでしょう。 最初の部屋は「信仰とルネサンス」。聖書の中の話を題材にした15世紀の絵画です。 いきなり2枚の... -
読感
社長は大嵐に遭う『海が見える家 続編&続々編』(はらだみずき)
姉の宏美は、1つの部屋に凪子の流木オブジェや貝細工を置き、売り始めました。そして館山駅近くのスナックで働き始め、ついに都会へ戻って行ってしまいました。 1人になった文哉は、暮れから正月に体調を崩して寝込み、これからどうするか考えました。別荘... -
読感
好きなことをして暮らせ!『海が見える家』(はらだみずき)
緒方文哉は就職1ヶ月で会社を辞めます。ブラック企業だと気づいたので。その矢先に、見知らぬ男から電話で父の死を知らされます。 父は離婚してから、小2年の文哉と小5年の姉・宏美を育て上げ、2人が独立してから千葉・南房総に引っ越していました。2... -
好日
春めいてきて賑わっている「高尾山」
京王線に乗って用事を終えた帰りのお昼時、あまりのお天気に高尾山まで足を延ばしました。 日曜日の晴天!凄い人です。若者グループ、家族連れ、シニアの登山姿・・・。 私も10年前までは、季節ごとに登った山。麓の景色だけでも懐かしいです。ケーブルの乗り... -
見聞録
荒々しくなった『WEST SIDE STORY』(ウエスト・サイド・ストーリー)
若かった頃に観た傑作ミュージカル映画の、スティーブン・スピルバーグ監督による最新版です。 画面はいきなり高いビル群の壊しから入ります。灰色にすすけていく街・・・。 ニューヨークの道路一面で踊る男たち・・・そうだった、ジョージ・チャキリスが格好良... -
読感
楕円形のエッセイ集『聡乃学習(サトスナワチワザヲナラウ)』(小林聡美)
私はフィンランドで撮られた「かもめ食堂」を見て以来の聡美さんファンである。 その後テレビでは時折りお目に掛かるものの、エッセイを書いていらっしゃるとは知りませんでした。(迂闊っ!) 家庭画報で、フィンランド大使になられたとフィンランドを紹... -
読感
大阪弁で綴られる『渦』(大島真寿美)
ずっと以前にこの作家の『ピエタ』を読んだ時、ベネチアの雰囲気が色濃く出ていて、ベネチアに住んでいる方かと思ったほどでした。 『渦』は2019年に直木賞を受賞しています。 主人公の穗積まってしまいました。 以貫は彼に近松門左衛門の硯をもたせて京へ... -
好日
文化村の『ミロ展』&ランチ
ザ・ミュージアムでミロ展を観ました。ここはいつも静かです。 ミロの絵はいくつか知っていましたが、日本を訪れたことがあり、陶芸家と一緒に壺を焼き、絵も描いたとは知りませんでした。とても可愛い絵の描かれた花活けによい壺がありました。 詩人の瀧... -
好日
常備薬を二つ「麻黄附子細辛湯&ういろう」
雪は積もりませんでしたが、寒い日々です。私の常備薬を二つ、紹介します。 一つは、ぞくっと寒気がして鼻水が出た時の薬。「麻黄附子細辛湯」は、風邪の初期に効きます。以前はデパートの漢方薬局で買っていましたが、今は、毎月掛かる医院で処方してくれ... -
読感
それぞれの土地と人々が魅力『青空と逃げる』(辻村深月)
この人気作家の著作を読みたくて、あれこれ探していたら、私が行ったことのない土地の出てくるこの本に目が止まりました。 高知県の四万十川。 でも物語は旅などというのんきな話ではなく、主人公の早苗は、舞台俳優をしている夫が人気女優と一緒に乗った...