私は子どもの頃から本が好きでした。本の手触りも、本を読んでいる時間もとても楽しかったです。「本ばかり読んでいて・・・」と母には小言を言われましたが。
何十年も経ってこの本に出合い、「私の味方がいた!本が好きで良かった!」と本当に嬉しかったです。
「いい本はいい時間を与えてくれる。」本当にそのとおりです。ここ2年ほど、思いがけない感染症の蔓延で、ステイホームを奨励されています。
でも辛いとか退屈だとか思わないでいられるのは、家に居ての読書三昧が楽しいからです。
解説で、私とは読書量がまるで違う池澤春菜さんが書いていらっしゃるように、本はかけがえのない友達です。誰にも話せないような心の内を分かって、元気づけてくれるベストフレンドです。
そして入り込むと、広々とした未知の世界に連れて行ってくれます。
言葉、記録についても深い考察がされています。大昔のプラトンの言葉や聖書の言葉が残っているのも、言葉が記録されてきたから、と。
そして読書は努力がいるということをミカンに喩えていらっしゃいます。我が家の庭にミカンの木がありますのでよく分かります。ミカンの木には肥料をやって育てなければ良い実はなりません。良い実がなれば食べた者の栄養になります。
この著者はもう亡くなられましたが、良い本を残してくださって、感謝でいっぱいです。
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