地球の在り方を心配する「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン 上遠恵子訳 川内倫子写真)

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センス・オブ・ワンダー

*「沈黙の春」で自然破壊に警告を発した著者が、今ある自然を子供たちに残したいというメッセージを込めて、詩的に語る物語です。

ある台風の夜、レイチェルは1歳8カ月になったばかりの甥のロジャーを、毛布にくるんで海岸へ連れていきました。大きな波の音が轟き、波頭が砕けていきます。二人は心の底から湧き上がる喜びに満たされて、いっしょに笑い声をあげていました。

海岸の小さな三角形の砂浜でも、貝の名前を覚えて行きました。3歳になると、森の中へ歩いていきました。教えないのにシダの名や地衣類を覚えていきました。ふかふかした苔のじゅうたんの上を飛んでいました。子ども時代は、知ることより感じることが大事です。

あらゆる生き物の声を聴き分けてみましょう。明け方の鳥の声、夜の虫の音楽、それからその居場所を見つけ出しましょう。夜は月を横切っていく渡り鳥を見つけることもできます。それは素敵な眺めです。

地球の美しさについて思いをめぐらせる人は、生命の終わりの時まで生き生きとしていられるでしょう。自然に触れるという終わりのないよろこびは、地球に住むだれもが手に入れられます。

*地球を美しいままで残していきたいというレイチェルの深い思いが込められています。今の時代、それが可能でしょうか?

著:レイチェル・カーソン, 翻訳:上遠恵子
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