2年前の8月1日から朝日新聞朝刊で始まった小説が、今日(2022年1月31日)で終わってしまいました。毎朝、楽しみにして読んでいたので、寂しくなります。間もなく単行本になるだろうとは思いますが・・・。
主人公は実在の人物・秋吉利雄。作者の父方の祖母の兄に当たります。海軍少佐・天文学者・クリスチャンという三つの顔を持つ好人物です。
私の印象に残ったことは
- 先の太平洋戦争(第二次世界大戦)は、無理だと思っている軍人もいた負け戦だったという悲しい事実を知ったこと。
- 1世紀近く前までは、お産は命がけだったということ。
作者の祖母も次男を生んだ時に亡くなっていますし、秋吉氏の最初の妻もお産で亡くなっています。 - ローソップ島に日食観測で行った折、1人の宣教師の働きで島民のほとんどがクリスチャンだったこと。
観測隊が島を去るとき、島民達が「また会う日まで」を歌って送ってくれました。
この小説の題名にもなっているこの讃美歌は、普通は葬儀の時に歌われる別れの歌ですが、再会の希望も含んでいます。
単行本になったら、じっくり読み直したいです。
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