軽井沢に1人で住む鏡子は、夫を亡くしてから精神状態がおかしくなり、精神科を受診します。そこで出会った同年代の医師の優しさのこもる受容に、次第に癒やされて行きます。
医師が、鏡子の勤める作家の記念館を訪ねて来た日以来2人は親しくなり、横浜から週末に通ってくる医師は、土曜日の夜に鏡子の家に泊まるようになります。
鏡子の作る手料理が美味しそうです。熱々のポテトグラタン、ベーコンとほうれん草のパスタという何気ないお料理を、医師は喜びます。
小池さんの描くラブシーンは濃厚で閉口することが多いのですが、この作品では精神的な要素が大きくて、平らかな気持ちで見守れます。
幸せそうな2人に、後半では悲しい事件が起きて、サスペンスタッチで進んで行きます。切ないハラハラドキドキの最後は…ご安心を!
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